コンベアやリフト、ラックなどの物流システムの設計・製造、施工を行う(有)平創機(大阪府堺市)。
平成十年の会社設立以来、順調な伸びを見せている。大手メーカーや全国展開する物流事業者からの受注も増えており、知名度も上がってきている。平亮一社長は、「お客様の立場に立ったプランニングや施工が評価されているため」と語る。
「お客様のわがままを一手に引き受けられる『問題解決型のトータルエンジニアリング』が一番の売り」と語る顧客本位の提案型スタイルが、リピーターを呼ぶだけでなく、口コミでの受注を増やしている要因だという。
自動倉庫内のコンベアやラックなどの設計や施工の依頼があった場合、あらゆるマテハンメーカーの機器からの最適なものをピックアップ。顧客の要望にあわせて、各社の製品を繋ぎ合わせるように施工していく。一つのシステムに数社の機器を用いると、『ここから先は他社のメーカーなので』と断られる場合や、コストや施工日数が余分にかかってしまうケースがある。しかし、熟練の技術者である社員が、「採算を度外視した」(平社長)システムプランを立て、施工している。さらに、産・官・学の垣根を越えた技術作業者の全国ネットワークを構築しているため、「難しい設計や修理でも、大手マテハンメーカーや大学、行政の研究機関に打診し、解決策を迅速に打ち出すことも可能」という。
ノウハウ公開
また、『古くなったセンターを改築したい』『倉庫内の収納率を上げたい』といった依頼の際には、既存の機材や設備を廃棄するのではなく、便える部分だけをよみがえらせ、最適なシステムに作り変えている。「確かに、丸ごと入れ替えた方が利益が大きい。しかし、経済情勢には合致していないし、環境にも良くない」と語る。
保守管理に関する基本的な情報も『メンテナンスシート』として、顧客に開示。企業秘密ともいえるノウハウを公開している。「『油を挿すだけで直る』『ローラーを一つ交換するだけで異常音がなくなる』などといった、自動車の点検作業ができる程度の知識で対応できるトラブルも多い」とし、「メンテナンスしていただく方が、愛着を持ってもらえる。お客様にとっても、保守菅理料が削減できるので喜んでいただいている」とする。
現在、ISO総合研究所(大阪市淀川区)のコンサルティングのもと、ISO9001・2000年度版の取得をめざしている。同社のホームページでは、物流システムの改善事例や物流機器が紹介されている。アドレスは、http://www.tairaml.net/
(大西友洋)