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コラム

2002.7.23
ソリュ−ションの手法その1.ロジスティクスの『可視化』

■可視化とは「目に見えるようにすること」です。簡単なことかもしれませんが、結構目に見えないのが「ロジスティクスの現状」ではないでしょうか?
ほとんどの荷主企業、物流企業のロジスティクスは目に見えません。無形のサービスであり企業活動であるロジスティクスを可視化し、見えるようにするだけで効果は抜群に上がるのです。


■可視化の方法としては『フロー化』をお薦めします。具体的には、下記のような内容を可視化(フロー図化)してみると、そのムダが明確になります。

(1)業務フロー
 いわゆる業務の流れですが、広義に考えると販売計画〜生産計画〜在庫計画〜物流計画といった一連の企業活動をフロー化することです。 狭義にとらえると受注〜受注加工〜出荷指図〜帳票作成〜出荷作業などの領域をフロー化することです。更に狭義にとらえると、倉庫内の荷受〜格納〜ピッキング〜梱包〜仕分け〜積み込みといった一連の作業をフロー化することです。当たり前の話ですが、そのフロー図に登場する業務が本当に必要かどうか?なぜ必要か?統合できないか?削除できないか?といった、まずは大きくとらまえることが重要です。そしてできるだけシンプルなフロー図にするにはどうすべきか?という視点で見直しを図ってください。

(2)情報フロー
 販売先から注文を受けてから出荷・納品までの情報フローを1枚にまとめます。細かくとらえると受注情報をどのように加工し、倉庫・輸送・作業に切り分けて伝達し、倉庫では、輸送では、作業ではどう使うか、どのように加工した情報を渡せばよいかなどをフロー図を通じて検討します。全体像から入ると情報システムの重複や欠落が明確になりますし、必要なモノが見えてきます。なぜ一つの情報を複数で入力しなければならないのか?なぜここでは手作業で情報を扱っているのか?なぜA情報とB情報が連動していないのか?など、シンプルかつ必要最小限の情報システムを構築するヒントが見えてきます。ポイントは自社内はもちろん、仕入先、販売先との連動も考慮することです。仕入先(発注先)に対しては、そのシステムおよび伝達手法を自社の一部として考え、協力を迫ります。自社の販売・在庫情報を考慮し、生産・仕入れ情報が連動すれば、業務フローは一気に変わります。また、販売先からの受注情報を取り込むことによって少しでも速い対応が可能となります。自社製品がいつ、どこで、いくつ売れたか?といった情報が自社の効率化に必要不可欠であることは言うまでもありませんが、その仕組みづくりをあきらめてはいけません。

(3)物流フロー
いわゆるモノの流れをフロー化することです。モノがどこからやってきて、どこで保管・加工されて、どこへ出荷されるかという一連の流れを1枚のフロー図に圧縮してまとめます。調達物流、社内物流、販売物流、静脈(リサイクル、返品)物流といったシーン別にまとめると、より解かりやすいでしょう。1枚の物流フローを作成することにより、モノの移動・保管(在庫)のムダが見えてきます。また、同一納品先への重複納品や逆送も明らかになります。いずれにせよ、可視化した内容を『なぜ?』と疑ってみることです。長年のやり方を否定するわけではなく、純粋に『なんでかな?』と考えてみることです。その本質を追求することで、改革・改善の可能性が見えてきます。

■次のステップとして、可視化したフロー図に数字を併記します。
全ての活動を数字に換算するのです。具体的には量(重量、スペースなど)、比率(%)、金額をフロー図に書き加えます。経験上、最終的には全て金額(お金)に換算することで最も効果を得られます。コストダウン、アップの感覚が一番つかめますし、実感が湧きやすいからです。

業務、情報、物流の流れを知り、新しい仕組みとルールをつくるための第一歩がこの『可視化』の目的なのです。
まずは自社のフロー、コストを可視化してみてはいかがでしょうか?


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